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わたしの服用している薬

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わたしの服用している薬

血圧・心拍数 アイコン 血圧や心拍数を
抑える薬
利尿薬 アイコン 利尿薬
血液サラサラ アイコン 血液の流れを
サラサラにする薬
コレステロール アイコン コレステロールを
下げる薬
不整脈 アイコン 不整脈を
抑える薬
心臓保護 アイコン 心臓に保護的に
作用する薬
てんかん アイコン てんかん症状を
おさえる薬

血圧や心拍数を抑える薬について

血圧や心拍数を抑える薬にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる作用機序を持っています。代表的なものとその作用、副作用を紹介します。

1 β遮断薬(ベータブロッカー)
作用

交感神経の働きを抑え、心拍数を減少させることで血圧を下げる。

プロプラノロール ビソプロロール カルベジロール

生活上の注意

  • めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、呼吸困難、倦怠感、徐脈、低血圧などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群全身のむくみ、息苦しい、めまい

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

2 カルシウム拮抗薬
作用

血管の収縮を抑え、血管を拡張することで血圧を下げる。

アムロジピン ニフェジピン シルニジピン

生活上の注意

  • 降圧作用に基づくめまいなどがあらわれることがありますので、高い場所での作業、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は注意してください。
  • グレープフルーツジュースによって、この薬の作用が強くなることがありますので、一緒に飲むことは避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、浮腫、ほてり(熱感、顔面潮紅など)、動悸、めまい、ふらつき、頭痛、頭重、発疹、じんま疹、かゆみ、光線過敏症、多形紅斑、血管炎、血管浮腫(まぶた・唇の腫れ)、歯肉肥厚などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
肝機能障害、黄疸全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
血小板減少、白血球減少鼻血・歯茎からの出血、四肢などの皮下出血、発熱
房室ブロック徐脈、めまい、失神

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

3 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
作用

血管を収縮させるホルモン「アンジオテンシンⅡ」の働きを阻害し、血圧を下げる。

ロサルタン バルサルタン テルミサルタン

生活上の注意

  • 血圧が低下することにより、めまい、ふらつきが起こることがありますので、高いところでの作業、車の運転や危険を伴う機械の操作には注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、頭痛、動悸、腹痛、咳嗽(から咳)、吐き気、けん怠感、発疹、低血圧、かゆみ、光線過敏症、蕁麻疹、紅斑などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
血管浮腫顔面や唇、咽頭や舌の腫れ、息苦しい
肝炎食欲不振、全身けん怠感、皮膚や白目が黄色くなる
腎不全尿量減少、手足のむくみ、食欲不振
ショック、失神、意識消失意識消失、嘔吐、冷感
高カリウム血症力が入らない、手足や唇のしびれ、手足の麻痺

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

4 アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)
作用

アンジオテンシンⅡの生成を抑え、血管を拡張することで血圧を下げる。

エナラプリル リシノプリル

生活上の注意

  • 血圧が下がりすぎることによるめまい、ふらつきなどがあらわれることがありますので、自動車の運転、高所での作業、危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。
  • 妊婦または妊娠している可能性がある人はこの薬を使うことができません。この薬を使用中に妊娠が判明した場合は、ただちに医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、咳などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
血管浮腫呼吸困難、顔・舌・のどのはれ
ショック顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ
急性腎障害尿量減少、全身のむくみ、倦怠感
膵炎腹痛、悪心
高カリウム血症筋力低下、脱力、手足のしびれ

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

5 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
作用

心不全の進行を抑え、心臓の機能を維持する。

サクビトリル・バルサルタン

生活上の注意

  • めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高い所での作業、自動車の運転や機械の操作には注意してください。
  • この薬には催奇形性(胎児に奇形が生じる可能性)の報告があるため、妊娠する可能性のある女性は、この薬の使用中および使用終了後一週間は避妊してください。妊娠が疑われた場合は、すぐに医師に連絡してください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳しないことが望ましいとされていますので、医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、低血圧、腎機能障害などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
血管浮腫まぶた、口唇、舌の腫れ、飲み込みにくい、呼吸困難(気道のむくみによる)
低血圧全身倦怠感、めまい、ふらつき
高カリウム血症手足や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻痺
ショック、失神、意識消失冷汗、顔面蒼白、気を失う
腎機能障害、腎不全尿量減少、むくみ、食欲低下

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

6 利尿薬
作用

体内の余分な水分や塩分を排出し、血圧を下げる。

フロセミド スピロノラクトン トリクロルメチアジド

こちらは利尿薬の項目をご覧ください。

利尿薬について

利尿剤は、体内の余分な水分や塩分を排出することで、血圧を下げたり、むくみを改善したりする薬です。代表的な種類とその作用、副作用を紹介します

1 サイアザイド系利尿薬
作用

体のナトリウムが減ることで、余分な水分も一緒に減らすことができ、その結果、体を流れる血液の量が減って、血圧が下がる

ヒドロクロロチアジド トリクロルメチアジド インダパミド

生活上の注意

  • 夜間の休息が特に必要なときは、夜間の排尿を避けるため、午前中に服用してください
  • 血圧低下により、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください
  • アルコールで起立性低血圧(立ちくらみ)が強められることがありますので、注意してください
  • 脱水や電解質異常(低カリウム血症、高尿酸血症など)に注意し、定期的な血液検査を受けることが重要です。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、脱力感、倦怠感、食欲不振、吐き気、口渇、めまい、頭痛、発疹、光線過敏症、高尿酸血症、高血糖、脂質異常症、低カリウム血症、低ナトリウム血症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください

副作用 初期症状
再生不良性貧血、溶血性貧血 のどの痛み、発熱、皮下出血、歯ぐきの出血、皮膚や白目が黄色くなる、動悸、息切れ
壊死性血管炎 発熱、紫斑(手足などの紫色のあざ)、関節痛、筋肉痛、腹痛
間質性肺炎、肺水腫 から咳、息切れ、呼吸困難、発熱
全身性紅斑性狼瘡の悪化 関節痛、筋肉痛、顔の蝶形紅斑、発熱、リンパ節の腫れ
アナフィラキシー じんましん、呼吸困難、顔面蒼白、血圧低下、意識消失
急性近視、閉塞隅角緑内障 急な視力低下、目の痛み、頭痛、吐き気
低ナトリウム血症・低カリウム血症 倦怠感、食欲不振、吐き気、けいれん、意識障害、脱力感、不整脈

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください

2 ループ利尿薬
作用

腎臓のヘンレ係蹄という部分でナトリウムやクロールの再吸収を強力に抑制し、尿量を増やして体内の余分な水分や塩分を排泄します。心不全や腎不全によるむくみ、高血圧などに用いられます。

フロセミド アゾセミド トラセミド ピレタニド

生活上の注意

  • 血圧低下に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高い場所での作業、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。
  • 夜間の休息がとくに必要な場合は夜間の排尿を避けるため、なるべく午前中に服用してください。
  • 脱水や電解質異常(特に低カリウム血症)に注意が必要です。定期的な血液検査を受け、医師の指示に従ってください。
  • 急激な利尿作用により脱水を起こすことがあるため、特に高齢者や夏場は水分補給に注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、脱水、口渇、低血圧、めまい、ふらつき、脱力感、倦怠感、食欲不振、吐き気、頭痛、高尿酸血症、電解質異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症など)、聴覚障害(大量投与時や腎機能低下時)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用 初期症状
ショック、アナフィラキシー 冷や汗、顔面蒼白、呼吸困難、じんましん、血圧低下
再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、赤芽球ろう 発熱、のどの痛み、皮下出血、歯ぐきの出血、青あざができやすい、動悸、息切れ
水疱性類天疱瘡 皮膚に水ぶくれ、赤み、かゆみ
難聴 耳が聞こえにくい、耳鳴り、めまい(特に注射剤や大量投与の場合)
中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(SJS)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症 高熱、広範囲の皮膚の赤み・水ぶくれ・ただれ、目の充血、口内炎
間質性腎炎、腎不全 尿量減少、むくみ、発熱、発疹、関節痛

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

3 カリウム保持性利尿薬
作用

腎臓の遠位尿細管や集合管でナトリウムの再吸収を抑制し、カリウムの排泄を抑えることで利尿作用を示します。他の利尿薬によるカリウム喪失を防ぐ目的で併用されることもあります。

スピロノラクトン エプレレノン トリアムテレン カンレノ酸カリウム

生活上の注意

  • 血圧が下がることにより、めまいなどがあらわれることがありますので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際は注意してください。
  • 高カリウム血症を起こす可能性があるため、カリウムを多く含む食品(バナナ、メロン、ドライフルーツ、芋類など)の過剰摂取は控えるよう指示されることがあります。医師や栄養士の指導に従ってください。
  • 定期的な血液検査(特に血清カリウム値)が必要です。
  • スピロノラクトンでは女性化乳房や性機能障害がみられることがあります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、高カリウム血症、低ナトリウム血症、吐き気、食欲不振、下痢、頭痛、めまい、発疹、かゆみ、女性化乳房(スピロノラクトン)、月経不順(スピロノラクトン)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用 初期症状
電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシスなど) 手足のしびれ、筋力低下、吐き気、不整脈、呼吸が速くなる、意識がもうろうとする
急性腎不全 尿量減少、むくみ、全身倦怠感、食欲不振、頭痛
中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(SJS) 高熱、広範囲の皮膚の赤み・水ぶくれ・ただれ、目の充血、口内炎

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

4 バソプレシン受容体阻害薬
作用

腎臓の集合管にあるバソプレシンV2受容体を遮断することで、水の再吸収を抑制し、電解質を保持したまま水分のみを排泄させる(水利尿)作用があります。心不全や肝硬変における体液貯留(むくみ)、低ナトリウム血症の改善に用いられます。

トルバプタン

生活上の注意

  • 口渇を感じた場合は、脱水の可能性がありますので適量の水分を補給してください。ただし水分の取りすぎには注意し、医師の指示に従ってください。
  • この薬を飲みはじめると尿の量も回数も増えますので注意してください。
  • 妊娠する可能性のある人がこの薬を服用している間は、避妊をするなど妊娠しないように注意してください。また、この薬を使用している間に妊娠がわかった場合には、すぐに医師に相談してください。
  • 服用中は、めまいなどがあらわれることがありますので、転倒に注意してください。また、車の運転や高い所での作業、危険をともなう機械の操作などには十分注意してください。
  • グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、この薬の作用が強く出ることがありますので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、この薬の作用が弱くなることがありますので、避けてください。
  • この薬の服用中は、血清ナトリウム濃度の頻回な血液検査が必要になりますので、医師の指導に従ってください。特に投与初期や増量時は入院下での管理が推奨されます。
  • 急激な血清ナトリウム濃度の上昇を避けるため、投与量の調節は慎重に行われます。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、口渇、多飲、頻尿、多尿、頭痛、めまい、便秘、肝機能障害、高ナトリウム血症、腎機能障害、疲労などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用 初期症状
腎不全 尿量減少、むくみ、のどの渇き、全身倦怠感
血栓塞栓症 手足の腫れ・痛み・しびれ、胸の痛み、呼吸困難、片側の麻痺
高ナトリウム血症 のどの渇き、脱力感、意識の混乱、けいれん、昏睡
急激な血清ナトリウム濃度上昇、浸透圧性脱髄症候群 意識障害、けいれん、麻痺(特に四肢麻痺)、発語困難、嚥下困難
急性肝不全、肝機能障害 全身倦怠感、食欲不振、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる、尿が濃くなる
ショック、アナフィラキシー 冷や汗、顔面蒼白、呼吸困難、じんましん、血圧低下
消化管出血 吐血、黒い便、腹痛
汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少 発熱、のどの痛み、青あざができやすい、出血しやすい、貧血症状(動悸、息切れ、倦怠感)

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

利尿剤は種類によって作用や副作用が異なるため、使用する際は医師の指示に従うことが重要です。

血液の流れをサラサラにする薬について

血液の流れをスムーズにする薬には、主に抗血小板薬 と 抗凝固薬 の2種類があります。それぞれの代表的な薬と作用、副作用を紹介します。

1 抗血小板薬
作用

血小板の働きを抑え、動脈内で血栓ができるのを防ぐ。

アスピリン クロピドグレル チクロピジン プラスグレル シロスタゾール
COX阻害:アスピリン
生活上の注意
  • 消化管出血を誘発または増強することがありますので、アルコール類と一緒に飲むことはさけてください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を避けてください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、胃腸障害、嘔吐、蕁麻疹、発疹、浮腫、めまい、頭痛、興奮、過呼吸、倦怠感、貧血、血小板機能低下(出血時間延長)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
ショック、アナフィラキシー顔面蒼白・冷や汗、めまい、呼吸困難
脳・消化管などの出血頭痛、嘔吐、下血
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、剥脱性皮膚炎皮膚や粘膜のただれ、水ぶくれ、発熱
喘息発作息苦しさ、息をするときゼーゼー、ヒューヒュー鳴る
肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜が黄色くなる
消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍みぞおちの痛みや圧痛、吐き気、下血

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

P2Y12阻害:クロピドグレル、チクロピジン、プラスグレル(エフィエント)
生活上の注意
  • 通常よりも、血がかたまりにくくなったり、出血しやすくなります。異常な出血がおこったり出血が長引く場合には連絡してください。
  • 歯の治療など、他の医師を受診する場合、必ずこの薬を飲んでいることを医師に伝えてください。
  • 飲み始めの2ヵ月間は、重大な副作用の早期発見のため定期的に血液検査を行う必要があるので、原則として2週に1回受診するよう指示されます。その後も定期的に血液検査などが行われます。(チクロピジン)
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、出血、黄疸、吐き気・嘔吐、食欲不振などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
頭蓋内出血突然の激しい頭痛、悪心・嘔吐、顔や手足の片側麻痺
胃腸出血、眼底出血、関節血腫下血(黒色便、血便)、吐血、視力障害、関節痛
肝機能障害、黄疸強い疲労感・倦怠感、食欲不振、白眼や皮膚が黄色くなる
血栓性血小板減少性紫斑病倦怠感、食欲不振、紫斑、意識障害
間質性肺炎、好酸球性肺炎咳嗽、呼吸困難、発熱
無顆粒球症、汎血球減少症咽頭痛、頭痛・頭重、耳鳴り
過敏症蕁麻疹、まぶた・唇・舌のはれ、息苦しい

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

PDE阻害:シロスタゾール
生活上の注意
  • グレープフルーツジュースに含まれる成分により薬の作用が強くあらわれることがありますので、一緒には飲まないでください。
  • 血が止まりにくくなっていますので、出血が長引く場合などは直ちに受診してください。
  • 歯の治療など他の医師を受診する場合、必ずこの薬を飲んでいることを医師に伝えてください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、光線過敏症、紅斑、発疹、皮疹、蕁麻疹、かゆみ、頭痛、頭重感、めまい、下痢、食欲不振、動悸などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
うっ血性心不全、心筋梗塞、狭心症、心室頻拍呼吸困難、急激な前胸部の圧迫感、動悸
脳出血などの頭蓋内出血、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血頭痛、意識障害、下血
汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少全身倦怠感、頭痛、歯ぐきの出血・皮下出血
間質性肺炎発熱、から咳、呼吸困難
肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や粘膜などの黄染(黄色くなる)

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

2 抗凝固薬
作用

血液の凝固因子の働きを抑え、静脈内で血栓ができるのを防ぐ。

ワルファリン ダビガトラン リバーロキサバン エドキサバン アピキサバン
クマリン系:ワルファリン
生活上の注意
  • 納豆、クロレラ、青汁などビタミンKを多く含む食品、セイヨウオトギリソウはこの薬の作用を弱めますので、これらを食べたり飲んだりしないでください。
  • アルコールはこの薬の作用に影響を与えるおそれがありますので、過度の飲酒をひかえてください。
  • この薬の服用中は出血が止まりにくくなっていますので、ケガをするおそれのある仕事や運動などを避けてください。
  • 定期的に診察を受け、血液凝固能検査を受けてください。手術や抜歯をする時には、事前に担当の医師に相談してください。他院や他科に受診の際は、この薬の服用を医師、歯科医師、薬剤師に伝えてください。
  • この薬は胎児に悪影響を与えるおそれがありますので、この薬の服用中は妊娠しないように注意してください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、そう痒症、紅斑、じんま疹、皮膚炎、発熱、脱毛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
脳出血などの臓器内出血、粘膜出血、皮下出血など頭痛・胸痛・腹痛、黒色便・血便・血尿、歯肉出血・皮下出血
皮膚壊死痛みのある平らな赤い発疹、点状出血、出血性水疱
カルシフィラキシス痛みを伴う皮膚の潰瘍、痛みを伴う青いあざができる
肝機能障害、黄疸吐き気や嘔吐、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

直接的トロンビン拮抗薬:ダビガトラン(プラザキサ)
生活上の注意
  • この薬の服用中は出血が止まりにくくなっていますので、ケガをするおそれのある仕事や運動などを避けてください。また、以下のような症状があらわれた場合には、すぐに医師に相談してください。この薬には特異的中和剤がありますので、必ずこの薬を服用中である旨を医師にお伝えください。
    • 鼻や歯ぐきなどから出血が続く、あざ(内出血)ができた、血尿や血便(赤色・黒色便)がでた、胸やけ、はきけ、むかつき
  • 手術や抜歯をする時には、事前に担当の医師に相談してください。他院や他科に受診の際は、この薬の服用を医師、歯科医師、薬剤師に伝えてください。
  • セイヨウオトギリソウはこの薬の作用を弱めますので、これを含む食品を摂らないでください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、消化不良、下痢、上腹部痛、鼻出血、吐き気、胸痛、皮下出血、血尿などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
出血(消化管出血、頭蓋内出血など)頭痛・腹痛、黒色便・血便・血尿、歯肉出血・皮下出血
間質性肺炎咳嗽、呼吸困難、発熱
アナフィラキシーじんましん、顔の腫れ、呼吸困難
急性肝不全、肝機能障害、黄疸全身がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

直接的Xa阻害薬:リバーロキサバン、エドキサバン(リクシアナ)、アピキサバン(エリキュース)
生活上の注意
  • 歯の治療、内視鏡検査や手術などを受ける場合には、必ず事前にこの薬を服用中であることを医師に伝えてください。他の医療機関で治療を受ける場合や、薬局などで他の薬を購入する場合には、この薬を服用中であることを、医師、薬剤師に伝えてください。
  • この薬を服用中は、けがをしないように注意してください。出血した場合、血が止まりにくくなっています。出血が長引く場合やけがの範囲が大きい場合は、すぐに医師に連絡してください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)により薬の作用が弱められることがありますので、セイヨウオトギリソウ含有食品は控えてください。(リバーロキサバン・アピキサバン(エリキュース))
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、結膜出血、歯肉出血、鼻出血、貧血、血尿、挫傷などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
出血(消化管出血、頭蓋内出血など)吐き気、嘔吐、頭痛
肝機能障害・黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
間質性肺疾患咳嗽、血痰、息切れ、呼吸困難、発熱
血小板減少鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血
急性腎障害尿量減少、むくみ、倦怠感

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

コレステロールを下げる薬について

コレステロールを下げる薬にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる作用機序を持っています。代表的なものとその作用、副作用を紹介します。

1 スタチン系薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
作用

肝臓でのコレステロール合成を抑制し、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる。

アトルバスタチン ロスバスタチン ピタバスタチン

生活上の注意

  • 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
  • グレープフルーツジュースによって、この薬の作用が強くなることがありますので、一緒に飲むことは避けてください(アトルバスタチンのみ)。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、胃不快感、かゆみ、手指しびれ、不眠、下痢、胸やけ、便秘、頭痛、全身けん怠などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
横紋筋融解症、ミオパチー筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸吐き気・嘔吐、全身けん怠感、皮膚や白目が黄色くなる
無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症咽頭痛・頭痛・頭重、全身けん怠感、鼻血・歯ぐき・皮下の出血
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑発熱、食欲不振、赤い発疹
高血糖、糖尿病口渇、多飲・多尿、疲れやすい

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

2 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
作用

小腸でのコレステロール吸収を抑制し、血中コレステロールを低下させる。

エゼチミブ

生活上の注意

  • 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、便秘、発疹、下痢、腹痛、腹部膨満、吐き気・嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
過敏症呼吸困難、まぶた・唇・舌や咽頭の腫れ、発疹
横紋筋融解症筋肉の痛み、手足の力が入らない、赤褐色の尿
肝機能障害体がだるい、食欲不振、吐き気・嘔吐

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

3 フィブラート系薬
作用

中性脂肪を低下させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる。

ベザフィブラート フェノフィブラート

生活上の注意

  • 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、腹痛、吐き気、発疹、貧血などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
横紋筋融解症筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
アナフィラキシー顔面浮腫、口唇のはれ、呼吸困難
肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑発熱、皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

4 PCSK9阻害薬
作用

肝臓のLDL受容体の働きを強化し、血中のLDLコレステロールを減少させる。

エボロクマブ インクリシランナトリウム

生活上の注意

  • 担当の医師により食事療法や運動療法、禁煙などを指示されている場合にはきちんと守ってください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、糖尿病、注射部位反応、筋肉痛、筋痙縮などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

不整脈を抑える薬(抗不整脈薬)について

不整脈を抑える薬(抗不整脈薬)は、心臓の異常な電気信号を調整し、正常なリズムを維持するために使用されます。代表的な薬とその作用、副作用を紹介します。

1 ナトリウムチャネル遮断薬(I群)
作用

心筋の興奮を抑え、異常な電気信号の伝導を調整する。

ジソピラミド シベンゾリン

生活上の注意

  • めまいや低血糖症状があらわれることがありますので、高い所での作業や車の運転などの危険を伴う機械操作は十分注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、口渇、便秘、胃部不快感、腎機能障害、尿閉、排尿障害、排尿困難、頭痛、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
心停止、心室細動、心室頻拍、心室粗動、心房粗動、房室ブロック、洞停止、失神、心不全悪化など動悸、胸痛、意識の低下
無顆粒球症のどの痛み、頭痛、筋肉痛
肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
麻痺性イレウス食欲不振、吐き気・嘔吐、著しい便秘
緑内障悪化激しい眼痛、頭痛、吐き気
低血糖発汗、寒気、動悸

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

2 β遮断薬(II群)
作用

交感神経の働きを抑え、心拍数を減少させることで不整脈を抑制する。

プロプラノロール ビソプロロール カルベジロール

生活上の注意および副作用については、血圧や心拍数を抑える薬の項目をご覧ください。

3 カリウムチャネル遮断薬(III群)
作用

心筋の再分極を遅らせ、異常な電気信号の発生を防ぐ。

アミオダロン ソタロール

生活上の注意

  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は薬の血中濃度を下げ、効果が低下するおそれがありますので、これを含有する食品を摂取しないように注意してください。(アミオダロン)

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、肺機能障害(咳、痰、発熱)、甲状腺機能異常、光線過敏症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
間質性肺炎、肺線維症、肺胞炎咳、呼吸困難
不整脈の悪化、Torsades de pointes、心不全、徐脈、心停止、完全房室ブロック、血圧低下動悸・胸苦しさ、咳、失神
劇症肝炎、肝硬変、肝障害全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(アミオダロン)痙攣、意識障害
肺胞出血(アミオダロン)血痰、吐血、呼吸困難

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

4 カルシウムチャネル遮断薬(IV群)
作用

心臓の電気信号の伝導を調整し、心拍数を安定させる。

ベラパミル ジルチアゼム

生活上の注意

  • グレープフルーツジュースはこの薬の作用を強め副作用が起こることがあります。グレープフルーツジュースと同時に、この薬を飲まないでください。(ベラパミル)
  • 血圧低下により、めまいなどがあらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、便秘、頭痛、血圧低下、めまい、吐き気、嘔吐、浮腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
心不全、洞停止、房室ブロック、徐脈、意識消失呼吸困難、めまい、意識を失う
うっ血性心不全呼吸困難、全身のむくみ
皮膚粘膜眼症候群、多形滲出性紅斑、乾癬型皮疹発熱、広範囲の平らな赤い発疹、目の充血、口内炎
肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

心臓に保護的に作用する薬について

心臓に保護的に作用する薬には、心臓の負担を軽減し、機能を維持するためのさまざまな種類があります。代表的なものとその作用、副作用を紹介します。

1 β遮断薬(ベータブロッカー)
作用

交感神経の働きを抑え、心拍数を減少させることで心臓の負担を軽減する。

メトプロロール ビソプロロール カルベジロール

こちらは血圧や心拍数を抑える薬の項目をご覧ください。

2 カリウム保持性利尿薬
作用

体の中の余分な塩分(ナトリウム)を排出しながら、必要なカリウムを失わないようにする働きがあり、これにより、体のバランスを保ちます。

スピロノラクトン エプレレノン エサキセレノン

こちらは利尿薬の項目をご覧ください。

3 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
作用

血管の収縮を抑え、血圧を下げることで心臓の保護作用を発揮する。

ロサルタン バルサルタン テルミサルタン

こちらは血圧や心拍数を抑える薬の項目をご覧ください。

4 アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)
作用

血管を拡張し、血圧を下げることで心臓の負担を軽減する。

エナラプリル リシノプリル

こちらは血圧や心拍数を抑える薬の項目をご覧ください。

5 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
作用

心不全の進行を抑え、心臓の機能を維持する。

サクビトリル・バルサルタン

こちらは血圧や心拍数を抑える薬の項目をご覧ください。

6 SGLT2阻害薬
作用

水分量の調節やその他さまざまな作用によって慢性心不全を改善します。

ジャディアンス フォシーガ

生活上の注意

  • この薬を使用中は、定期的に血糖と腎機能の検査が行われます。
  • 多尿・頻尿がみられることがあり、これに伴い体液量が減少し、脱水になることがあります。適度な水分補給を心がけてください。体重が減少することがあるので、過度の体重の減少に注意してください。
  • 低血糖症状を起こすことがありますので、高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業を行う時は十分注意してください。
    • 低血糖症状が起こった時には十分量の糖分(糖質を含む食品など)をとるようにしてください。α-グルコシダーゼ阻害薬(糖分の吸収を遅らせる薬)と同時に服用中の方は、低血糖症状が起こった時にはブドウ糖をとるようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、性器感染(腟カンジダ症など)、尿路感染(膀胱炎など)、体液量減少(脱水)、便秘、口渇、頻尿、尿量増加、陰部のかゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
低血糖ふらつき、脱力感、冷や汗、動悸、手足のふるえ
腎盂腎炎・外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)・敗血症寒気、発熱・高熱、脇腹の痛み、背部痛、関節・筋肉の痛み
脱水尿量の変化、のどが渇く、からだがだるい、脱力感、めまい、皮膚の乾燥
ケトアシドーシス吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、腹痛、激しいのどの渇き、倦怠感(けんたいかん)、深く大きい呼吸、意識の低下

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

てんかん症状をおさえる薬について

てんかん症状を抑える薬(抗てんかん薬)は、脳の神経活動を調整し、発作を予防または軽減するために使用されます。代表的な薬とその作用、副作用を紹介します。

1 カルバマゼピン
作用

ナトリウムチャネルを遮断し、神経の過剰な興奮を抑える。

適応

部分発作に有効。

生活上の注意

  • 飲み始めと薬の量を増した時は、眠気・吐き気・めまいなどが起こりやすいので、特に注意してください。
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下などがあらわれることがありますので、車の運転や危険を伴う機械の操作などは行わないでください。
  • 眠気などが強くなることがありますので飲酒はなるべく避けてください。
  • グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、薬の作用が強く出ることがありますので避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、薬の作用が弱くなることがありますので避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、眠気、めまい、ふらつき、けん怠感、運動失調(運動の調子が狂った状態)、脱力感、発疹、頭痛・頭重、立ちくらみ、口渇(喉が渇く)、血管浮腫(顔、舌、喉の腫れ)、かゆみ、光線過敏症、蕁麻疹、潮紅、血管炎、呼吸困難、リンパ節腫脹、ポルフィリン症、貧血、膵炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
再生不良性貧血、無顆粒球症などの血液障害喉の痛み、出血傾向、貧血症状
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)発熱、皮膚の発疹・水疱、眼の充血や唇・口内のあれ
過敏症症候群発熱、発疹、リンパ節の腫れ
肝機能障害、黄疸食欲不振、全身倦怠感、白目や皮膚が黄色くなる
うっ血性心不全、房室ブロック、洞機能不全、徐脈めまい、失神、徐脈

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

2 バルプロ酸
作用

GABA(抑制性神経伝達物質)の濃度を増加させ、神経の興奮を抑える。

適応

全般発作の第一選択薬。

生活上の注意

  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、車の運転や危険な作業は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、傾眠、失調(手足がうまく動かない)、吐き気・嘔吐、食欲不振、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
劇症肝炎などの肝障害全身がだるく食欲がない、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる
高アンモニア血症を伴う意識障害全身がだるく食欲がない、傾眠傾向、ふらつき
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、血小板減少、顆粒球減少全身がだるい、めまい、あざ
急性膵炎激しい腹痛、発熱、吐き気
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症発熱、全身がだるく食欲がない、発疹
間質性肺炎、好酸球性肺炎から咳、息切れ、発熱

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

3 フェニトイン
作用

ナトリウムチャネルを遮断し、神経の興奮を抑える。

適応

部分発作や全般発作に使用。

生活上の注意

  • 眠気や注意力・集中力・反射運動能力などが低下することがあるので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作は避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、全身性の赤い発疹、頭痛、神経過敏、複視(二重に見える)、歯肉増殖、骨軟化症(歩行時の痛み)、多毛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群発熱、皮膚の発疹・水疱、目の充血や唇・口内のあれ
SLE様症状発熱、関節の痛み、顔の紅斑、易疲労感
過敏症症候群発疹、発熱、リンパ節のはれ
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、単球性白血病、血小板減少、溶血性貧血、赤芽球癆貧血症状、全身倦怠感、のどの痛み、発熱
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜などの黄染
間質性肺炎発熱、から咳、呼吸困難
悪性症候群急激な発熱、筋肉のこわばり、手足のふるえ

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

4 レベチラセタム
作用

神経伝達を調整する。

適応

部分発作や全般発作に有効。

生活上の注意

  • 服用中は、眠気、記憶力・集中力・反射能力の低下などがあらわれることがありますので自動車の運転など、危険を伴う機械の操作はしないでください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、鼻咽頭炎、傾眠、頭痛、浮動性めまい、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群発熱、紅斑、水疱・びらん
薬剤性過敏症症候群発疹、発熱、肝機能障害
重篤な血液障害(汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、血小板減少)出血傾向、発熱、のどの痛み
肝不全、肝炎全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
膵炎激しい上腹部の痛み、発熱、吐き気
攻撃性、自殺企図ちょっとした刺激で気持ちや体の変調をきたす、攻撃的になる、自殺を企てる
横紋筋融解症筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
急性腎障害尿量減少、むくみ、全身倦怠感
悪性症候群急激な発熱、筋肉のこわばり、頻脈

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

5 ラモトリギン
作用

ナトリウムチャネルを遮断し、神経の興奮を抑える。

適応

部分発作や全般発作に使用。

生活上の注意

  • 眠気、注意力・集中力・反射能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作は行わないでください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、頭痛、めまい、胃腸障害、傾眠(意識がぼんやりする)、複視などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれることがあり、これらは副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

副作用初期症状
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群発熱、眼の充血、口唇・口腔粘膜・陰部のびらん
薬剤性過敏症症候群発疹、発熱、顔面浮腫
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症貧血症状、発熱、のどの痛み
肝炎、肝機能障害、黄疸全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
無菌性髄膜炎首の硬直、発熱・頭痛、吐き気・嘔吐

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

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